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2007年1月 8日 (月)

自然番組のもっともらしい偽善主義

NHKのプラネットアースとかっていう番組。
垂れ流しに見てたら、
なんか、最後の方で、撮影クルーがペンギンの雛を氷の中から救い出す映像が流れていて、
本来は自然の営みには手を出さないんだけどぉ、みたいなナレーションが入ってた。

それに限らず。

良く、
動物たちを扱った自然番組などで、
自然の営みに手を出すのはいけない、みたいなことを言ったり、
撮影クルーは手を出さないスタンスだ、みたいな姿勢をわざとらしく演出している時があるが、
なんかいやらしく感じてしまう。

それは、
どういう立場で考えるかの違いだと思う。

彼らに言わせれば、
弱者に手を差し伸べて救い上げることは間違いだそうだが、
立場がどっちにあるかということだけで、
どちらが正しくてどちらが間違いという事は言えないと思うんだが。

きっと、
手を出してはいけないと主張している人たちの頭には、
人間は、自然界の一部であるという前提を無視しているのだろう。(←前者)

人間も自然界の一員であると考えるならば、
人間が手を出すことも、
自然の営みのうちではないのか。(←後者)

例えば、
雛鳥を襲う狐を人間様が妨害して、鳥側の救世主になるのは、
自然の営みへの介入であって、よろしくない。
そういう手の出し方は間違いだ、と決めつける論調で語る人がいるが、
それは、疑いなく前者の立場だ。

としたなら、
絶滅危惧に瀕している種を守ろうだの、
それこそ、ほぼ絶滅した(※1)トキなんぞに多額の金をかけて保護したりしているのは、
そういう、自然界に手を出すな理論に反してるよね。
じゃ、前者の論者達は皆、絶滅危惧種の保護活動に反対しているのか?

自然の営みに手を出すのはいけない、というなら、
種の絶滅も自然の営みの一部であって、
長い地球の歴史のなかでは、人間様の営みがあろうがなかろうが、
そんなこと頻繁に起こっていること。
それを、人間様の力でどうにかしようっていうことに、
矛盾とおごりがあるんじゃないかね。

そもそも、
そういうことのたまっている人間が、
家畜化した豚の肉を食っていないとか、
家畜化した鳥の肉を食っていないとか、
家畜化した牛の肉を食っていないとか、
養殖された魚を食っていないとか、
そういう話でもあるまいに。

そういうのは、いいとこ取りの偽善主義なんじゃないですかねぇ。

まぁ、だからといって、
愛鳥家軍団が現地に行って
「全ての雛鳥と卵を極悪狐から守ろう作戦」を展開することが、
決して良いことだとは言わないけどね。

いや、別に、こちとら、どんどん介入しようよという論者であるわけではなく、
ただ、あまりにも自然ということにこだわりすぎて、
勝手に自然とはこういうものだと定義付けして、
その論者の意見を視聴者に対して一様に押し付けようとしている気がしてならないのさ。
自然番組作ってる奴らがさ。

 

※1 野生絶滅種 ⇒ 環境省レッドリスト(鳥)
(関連記事)http://tokiwa.cocolog-nifty.com/kotatsu/2006/10/nhk_5d7d.html


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